2025年5月28日に第55回学内競漕大会(通称成蹊レガッタ)を開催することができました。
私は1年次の冬にレガッタ班に配属され、それから2024レガッタまで半年間、偉大なる前責任者の河路先輩に付き従いながら準備に取り組んでまいりました。ポロシャツやポスターの制作など、初めての仕事を沢山経験させていただき、体育会本部に入って初めて、本部の仕事に貢献できていると感じたのが昨年度のレガッタでした。しかし私は、前日に体調不良となり、レガッタの当日運営に参加することができませんでした。レガッタ班の先輩方や同期と準備してきた半年間を思い、みんなと一緒にレガッタを迎えられなかった自分が不甲斐なく、悔しさの残る思い出となりました。
そういった悔しい思い出もありながら、今年は自ら責任者を志願し、準備を進めてまいりました。運営責任者としての半年間は、まさに挑戦の連続でした。今年は100チーム、500人規模での開催に踏み切り、同時にコースを4レーンから5レーンに増やすという大きな変化にも挑戦しました。5レーンでの開催が2022年の第52回成蹊レガッタぶり、そしてその大会ではボートの渋滞によりデッカ遅延が発生したと聞き、今回は余裕のあるタイムスケジュールの設定と、イメトレに力を注ぎました。また、今年は新たな取り組みとして、PVの制作にも挑戦しました。宮本さんをはじめとした学生部の方々や映像制作会社の方々と打ち合わせを重ね、よりレガッタの魅力がより伝わる映像が撮れるよう、準備を重ねました。
当日は朝から雨が降り、不安の中で始まりましたが、準備を始める頃には快晴に変わり、スケジュール通りに動き始めることが出来ました。しかし、大会が始まると、強風によるスタート遅延により約1時間の遅延が発生し、参加者の皆さまにはご迷惑をおかけしてしまいました。偉大なる前責任者からの、「あらゆるパターンを想定して、想定外を徹底的に無くす」というアドバイスを元に、自分自身でも、チームでも多くの準備を重ねてきたつもりでしたが、それでもなお、想定外は起きるのだと痛感しました。それでも、大会を大きな混乱なく終えることができたのは、頼れる体育会本部のメンバーや漕艇部さんの柔軟な対応のおかげです。本当にありがとうございました。
今年の目標は、「選手・運営スタッフ・観客 レガッタに参加する全ての人の満足度を上げること」でした。正直、100%目標達成できたとは言い切れない部分もありますが、それでも、この大会にかけた半年間がかけがえのないものになったと胸を張って言える経験となりました。レガッタは、成蹊大学ならではの特別な大会であり、異なる団体で普段は関わりの少ない学生が、同じ競技で競い合う唯一の場です。そんな唯一無二の大会に、大好きな同期、後輩、先輩方と一緒に携わることができてとても幸せな半年間でした。来年度、より多くの人が安全に楽しめる、そして誇りを持てるレガッタが開催されることを心から願っています。そして来年、このバトンを誰に渡すことになるのか、今からもう楽しみです。
改めまして、出場者の皆さま、協力団体の皆さま、運営に関わってくださったすべての皆さまに、深く感謝申し上げます。
学内競漕大会運営責任者
井上まどか
追伸
PVが完成しましたので是非ご覧ください!!